4種類の蜂の見分け方【アシナガバチの巣を駆除する方法】

あなたは蜂と聞いて、何を思い浮かべますか?

あまーいハチミツ、鮮やかな花々の間を飛び回る姿、子ども頃に刺された痛い思い出…。

蜂は私たちの生活に欠かせない重要な存在でありながら、その一方で慎重に接するべき危険な一面も持っています。

蜂は自然界の重要な一員であり、花粉媒介者として欠かせない存在ですが、中には人間にとって非常に危険な種類も存在します。

彼らの一刺しは深刻な健康被害をもたらすことがあり、場合によっては命に関わることもあります。

本記事では注意すべき以下の

・ミツバチ

・アシナガバチ

・スズメバチ

・オオスズメバチ

4種類の蜂の見分け方や特徴について詳しく紹介します。

蜂に対する理解を深め、見分け方を知ることで、適切な対処方法を学んでいただき蜂による事故を未然に防いでいただければ幸いです。

スズメバチの対処は専門業者に任せよう!

この記事では人を刺す可能性のある4種類の蜂を写真付きで解説していくのですが、まずは最も危険とされているスズメバチについて大切なことをお伝えします。

スズメバチは日本に生息するハチ類の中で最も危険な種類です。

万が一刺されると、アナフィラキシーショックを起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

東京、横浜、札幌などの主要都市では、年に数千件の駆除依頼が寄せられます。

攻撃力が強く最も注意が必要なオオスズメバチ、都市に適応して遭遇率が高いキイロズメバチなど、それぞれに特徴があります。

いずれも、攻撃性が高く毒性が強いので、とにかく刺されないこと・絶対に近づかないことが重要です。

もし家の庭などの生活圏に巣を作ってしまったら、専門業者に相談するようにしましょう。

自分で駆除しようとして刺される被害も多く、命に関わるため大変危険です。

オオスズメバチの特徴

1. 特徴 オオスズメバチは、スズメバチ科の中で最大の種であり、非常に攻撃的な性質を持っています。体色は主に黒とオレンジで、特に頭部が大きくオレンジ色をしています。顎も大きく強力で、他の昆虫や小動物を捕食します。毒性の強い針を持ち、一度刺されると激しい痛みを伴い、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性もあります。

2. 体長 非常に大きく、女王蜂は約4.5~5.5㎝、働き蜂は約2.5~3.5㎝、雄蜂は約3.5㎝程度と、他の蜂と比べて圧倒的に大きな体を持っています。

3. 巣の特徴 灰色から茶色の紙のような物質で作られ、大きな球形または楕円形です。巣の内部は多数の六角形の巣房で構成されており、幼虫の育成や食糧の保管に使用されます。巣は非常に大きくなり、直径が1メートル以上になることもあります。

4. 営巣場所 多様な場所に巣を作りますが、特に地下に巣を作ることが多いです。地面に小さな入口があり、その下に大きな巣を構築します。また、樹木の根元、古い木の空洞、建物の隙間なども営巣場所として利用されます。特に地下や暗くて湿気のある場所を好みます。

5. 日本の生息地域 日本全土に広く分布しています。特に山地や森林、農村部に多く見られますが、都市部の公園や庭にも出現することがあります。九州から北海道まで幅広く生息しており、特に夏から秋にかけて活動が活発になるのが特徴。

スズメバチの特徴

1. 特徴 スズメバチは特に攻撃性が強い種です。体色は黄色と黒の縞模様が特徴で、特有の鮮やかな色合いを持っています。巣を守るために非常に攻撃的になり、巣に近づく者を激しく攻撃します。

2. 体長 女王蜂で約2.5~3㎝、働き蜂で約1.7~2.4㎝、雄蜂で約2㎝と、オオスズメバチと比べると少しだけ小ぶりです。

3. 巣の特徴 灰色から茶色の紙のような物質でできており、大きな球形や楕円形の形状をしています。巣の内部は多数の六角形の巣房で構成され、幼虫の育成や食糧の保管に使用されます。巣の外観は滑らかで、木の枝や建物の軒下にぶら下がるように作られることが多いです。

4. 営巣場所 多様な場所に巣を作ります。木の枝や幹、建物の軒下、屋根裏、庭の茂みなど、地上や地下を問わず様々な場所で営巣します。特に人間の生活圏近くに巣を作ることが多いため、注意が必要です。巣は春に作り始め、夏から秋にかけて活動が活発になります。

5. 日本の生息地域 日本全国に広く分布しています。九州から北海道まで、山地、森林、都市部の公園や庭など、さまざまな環境に適応しています。特に都市部でも多く見られ、住宅地や公園での遭遇が増えています。

アシナガバチの特徴

1. 特徴 アシナガバチは、スズメバチ科に属する蜂の一種で、その名の通り、細長い脚が特徴です。体色は一般的に黒と黄色の縞模様で、細身の体つきをしています。攻撃性はスズメバチほど強くありませんが、巣を刺激すると刺されることがあります。刺された際の痛みは強く、アレルギー反応を引き起こすこともあります。

2. 体長 種類によって異なりますが、一般的には働き蜂で1.5~2㎝、女王蜂で約2~2.5㎝でスズメバチに比べるとやや小型です。

3. 巣の特徴 紙のような物質で作られ、傘の形をした小型の巣です。巣は開放的で、六角形の巣房が露出しているのが特徴です。巣房は1段だけで、スズメバチのように重なっていません。巣の大きさは直径10~15センチメートル程度です。

4. 営巣場所 屋外の様々な場所に巣を作ります。庭の木の枝や葉の裏、建物の軒下や窓枠、ガレージの隅、ベランダの手すりなど、人間の生活圏に近い場所にも営巣します。比較的見つけやすく、駆除しやすい場所に巣を作ることが多いです。

5. 日本の生息地域 日本全国に広く分布しています。特に温暖な地域に多く見られますが、北海道から沖縄まで広く生息しています。春から夏にかけて活発に活動し、秋には新しい女王蜂が巣を離れ、翌年の春に新しい巣を作ります。

ミツバチの特徴

1. 特徴 ミツバチは、社交的な性質を持ち、集団で生活する蜂の一種です。体は小さく、黒と黄色の縞模様があります。ミツバチは優れた花粉媒介者であり、植物の受粉に重要な役割を果たしています。ミツバチの働き蜂は、花から蜜や花粉を集めて巣に持ち帰り、蜜を作ります。

2. 体長 体種類によって異なりますが、一般的な働き蜂の体長は約1.2~1.5㎝、女王蜂は約2㎝、雄蜂は約1.5㎝です。

3. 巣の特徴 六角形の巣房で構成され、蜜蝋で作られています。巣房は幼虫の育成や蜜の貯蔵に使用されます。巣全体は平たく広がった形状をしており、自然界では木の空洞や岩の隙間などに作られます。人間が養蜂箱を提供する場合もあります。

4. 営巣場所 多様な場所に巣を作りますが、自然界では木の空洞や岩の隙間、人間の建物の隙間などを利用します。人間が養蜂を行う場合は、特別に設計された養蜂箱が使用されます。ミツバチは巣を守るために集団で生活し、外敵からの攻撃には団結して対応します。

5. 日本の生息地域 日本全国に広く分布しています。特に温暖な気候を好み、農村部や山地、都市部の公園や庭でも見られます。日本には在来種のニホンミツバチと外来種のセイヨウミツバチの2種類が生息しています。ニホンミツバチは森林や農地周辺に多く見られ、セイヨウミツバチは主に養蜂場で飼育されています。

アシナガバチの巣は自分で駆除できる??

スズメバチの問答無用で専門業者に依頼することをおすすめしますが、アシナガバチの巣であれば自分で駆除できる場合もあります。

巣の状態が以下の条件に当てはまるかどうか一度ご確認ください。

①巣のサイズが10㎝以下

巣が小さい、または巣を作り始めたばかりであれば蜂の数も少なく比較的安全に駆除可能です。

②巣の位置がわかりやすい

ハシゴなどを使わずに手が届く範囲、軒下や低い枝などに巣がある場合も駆除対象です。

③駆除する時期が春から初夏

巣を作り始めるタイミングであれば安全に駆除できる可能性が高まります。

・サイズが10㎝以上ある

・高所や複雑な場所にある

・蜂が活発になる夏から秋

反対にこちらの条件が当てはまる場合は専門業者に相談することをおすすめいたします。

安心安全にアシナガバチの巣を駆除する方法

アシナガバチを自分で安全に駆除するためには、適切な手順と注意が必要です。以下に、安全かつ安心にアシナガバチを駆除する方法をわかりやすく説明させていただきますね。

1. 事前準備

a. 保護具の用意

– 長袖シャツ、長ズボン、手袋、帽子、靴を着用し、肌の露出を最小限に抑えます。

– 顔と首を守るために、防蜂ネットや面を装着します。

b. 駆除用具の用意

– 市販の蜂用殺虫スプレー(できるだけ噴射距離が長いもの)。

– 懐中電灯(夜間作業の場合)。

– 長い棒やホウキ(巣を叩き落とすため)。

 2. 駆除のタイミング

a. 夜間または早朝

– アシナガバチは夜間や早朝に活動が鈍くなります。この時間帯を選ぶことで、攻撃されるリスクを減らせます。

 3. 駆除の手順

a. 巣の位置確認

– 日中に巣の位置を確認しておきます。ただし、この時は決して巣に近づかないように注意します。

b. 殺虫スプレーの使用

1. 夜間または早朝、懐中電灯を使って巣の位置を再確認します。直視することで蜂が活発になることを防ぐため、懐中電灯の光を直接当てないようにします。

2. 殺虫スプレーを巣に向かって噴射します。できるだけ距離を保ち、噴射口を巣に向けてしっかりとスプレーします。殺虫スプレーの使用指示に従って適切な量を噴射します。

c. 巣の撤去

1. 殺虫スプレーを使用した後、少なくとも30分以上待って蜂が完全に死んだことを確認します。

2. 長い棒やホウキを使って巣を叩き落とします。落ちた巣はゴミ袋に入れてしっかりと封をします。

 4. アフターケア

a. 殺虫スプレーの残留物の清掃

– 巣があった場所や周辺に残った殺虫スプレーの残留物を水で洗い流します。

b. 再発防止策

– アシナガバチが再び巣を作らないように、巣があった場所を定期的にチェックします。

– 家の周囲の清掃を行い、巣を作りやすい場所を減らします。

注意点

– アレルギー反応のリスクがある場合や、駆除に自信がない場合は、専門の駆除業者に依頼することを強くお勧めします。

– 巣が大きい場合や、複雑な場所に巣がある場合は、無理をせずに専門業者に依頼する方が安全です。

以上の手順を守ることで、アシナガバチの駆除を安全に行うことができます。

危険な4種類の蜂の見分け方【アシナガバチの巣を駆除する方法】まとめ

危険な蜂に遭遇した際の対処方法を知ることは、安全な生活を守るために非常に重要です。

本記事では、危険な4種類の蜂の特徴と見分け方、そしてアシナガバチの巣を安全に駆除する方法について解説しました。

最後にもう一度、振り返ってみましょう!

危険な4種類の蜂

1. オオスズメバチ:大きな体とオレンジ色の頭部が特徴で、非常に攻撃的。地下や木の穴に巣を作る。

2. スズメバチ:黄色と黒の縞模様が特徴で、巣は木の枝や建物の軒下に作ることが多い。

3. アシナガバチ:細長い体と長い足が特徴。巣は軒下や植物の茂みに作られる。

4. ミツバチ:小型で毛深い体が特徴。巣は木の洞や壁の隙間などに作る。

アシナガバチの巣を安全に駆除する方法

1. 事前準備:長袖、長ズボン、手袋、帽子、防蜂ネットを着用し、駆除用の殺虫スプレーを用意。

2. 駆除のタイミング:夜間または早朝、蜂の活動が鈍い時間帯に行う。

3. 駆除の手順:

   – 殺虫スプレーを巣に向かって噴射し、少なくとも30分待つ。

   – 長い棒やホウキを使って巣を落とし、ゴミ袋に入れて処分。

4. アフターケア:巣があった場所を清掃し、念には念の再発防止。

蜂に対する理解と正しい対処法を知ることで生活環境を安全に保つことができます。

もし蜂の巣を見つけた場合は、この記事の内容を参考にして対応いただき、必要であれば専門業者に依頼することを強くお勧めします。