モンスズメバチ

モンスズメバチ(北海道・知床)
和名モンスズメバチ
学名Vespa crabro Linnaeus, 1758
英名European hornet
分類ハチ目 スズメバチ科 スズメバチ属
分布北海道、本州、四国、九州、佐渡島

生活史

11~3月 越冬
4月~6月 単独営巣期
6月~9月 共同営巣期
9月~10月 雄・新女王の羽化期

形態

体長 女王蜂 28~30mm 働き蜂 21~28mm

キイロスズメバチと似ていますが、小楯板が黒色です(キイロスズメバチは小楯板に黄色の班があります)。また頭部の単眼を暗色斑が覆っているのも特徴です。

攻撃性

比較的に攻撃性が強い種になります。他のスズメバチと違い、働き蜂は夜間でも活動を行います。巣に対する防衛力が強く、巣に近づくと多数の働き蜂がまとわり付くように飛び回り、警戒を行います。
ヨーロッパでは過去に恐怖心から過度な駆除を行なった結果、個体数が激減し、一部では絶滅危惧種となっています。

習性

営巣

巣が小さいうちは地表近くの閉鎖環境に巣を作ります。働き蜂の羽化後は、巣が狭くなると大木の空洞や天井裏、壁の隙間などの広いスペースの閉鎖環境に引越しをします。巣は釣り鐘のような形をしており、外側から巣の中身が露出していることもあります。
他のスズメバチと異なり、辺りが暗くなっても活動を続けることが特徴です。

食性

セミ、トンボなどの大型の昆虫を好んで食べます。そのため、自然の豊かな環境でないと生活ができません。