蜂に刺されないために

蜂はなぜ人に攻撃するのでしょうか?

一言でいえば「防衛本能」のためです。巣、そして自身を危険から守るために外敵を攻撃します。
とはいえ、やみくもに人を刺すわけではありません。蜂も攻撃する時は、命懸けだからです。

駆除となると巣を直接刺激することになります。巣の存続の危機のため、蜂は全力で攻撃を行います。
刺されないようにするため、スムーズに駆除を進めるため、作業中の事故を未然に防ぐため、
初めて駆除する方は、事前に出来る限りスズメバチの習性・攻撃性について理解を深めておきましょう。


▼ ポイント
  • 蜂の巣の駆除は早い時期に行う。
    スズメバチは夏から秋に向けて、巣が大きくなるにつれ、攻撃力・警戒ともに強くなる。
  • 香水や整髪料を使用しない。香りや振動(超音波・音も含む)、仲間のフェロモンを敏感に感じ取ります。
  • 黒い服・物やひらひらするものは避ける。(白色でも攻撃を受けたあとは安全とはいえない)
  • 横移動や急な動きに気をつける。視力自体は低いですが、こういった動きに敏感に反応します。

蜂の巣の駆除は早い時期に

スズメバチの巣は通常1匹の女王蜂によって5月頃から作られます。最初は女王蜂1匹だけですが、卵を産み育てどんどん仲間を増やしていき、9月頃巣は最大になります。このため巣の駆除はなるべく早い時期に行う方が安全です。8月中旬から9月は、スズメバチが翌年の巣作りを担う女王蜂を育てる期間で、蜂が過敏になります。知らずに巣に近づいただけで攻撃してくることもあります。

香水や整髪料は使用しない

香水や整髪料などの化粧品、音や振動(虫除けの超音波発信機など)には、敏感に反応しますから、蜂を刺激する原因となり、攻撃行動のきっかけとなる場合があります。蜂の巣に近づく際には香水、整髪料はご使用にならないようにしてください。

黒い色に攻撃する

興奮したスズメバチはいずれの種も黒色に対して激しく攻撃性を示します。白や黄色、銀色は比較的安全です。ただし、たとえ白色であっても、いったん攻撃を受けたあとでは安全とは言えません。黒い服やひらひらするもの、純毛製のもの、その他カメラや長靴など、黒くて動くものも注意が必要です。

急な動きをしないよう気をつける

スズメバチは横へ急に動くと反応しやすいので、蜂を手で払ったり急に向きを変えないようにします。もし巣を見つけた時は静かに後ろに下がって巣からはなれるようにします。特にオオスズメバチは巣の近くで動く黒いものに反応しますから注意が必要です。


スズメバチの攻撃性

スズメバチ類は外敵に対して巣を守る防衛本能が発達しているため、人などが巣へ接近すると次のような「警戒」から「攻撃」に至る4段階の行動をとることが知られています。

1. 偵察蜂による警戒

巣の数メートル〜10メートル以内に近寄ると、侵入者の周囲を飛び回って警戒するので、この距離で大声を出した場合、巣の表面に多数の蜂が出てきて警戒体制に入る。したがって、活動の範囲にスズメバチの巣があるような場合には、巣の近くで大声を出したり、手で払い落とすなどの強い刺激を与えたりしないように注意する。

2. 偵察蜂による威嚇

さらに近づくと、侵入者にまとわりつくように周囲を飛び回り、大顎を噛み合わせて「カチカチ」という威嚇音を発する。野外活動中に偵察蜂に遭遇した場合は、頭(黒色)を隠し姿勢を低くして、ゆっくりとその場を離れる。

3. 巣への間接的刺激に対する攻撃

威嚇を無視したり、巣のある枝や土中の巣の近くを通ったりして巣を振動させると、多数の働き蜂が巣から飛び出し、偵察蜂が空中に毒液噴霧し、その中に含まれる警戒フェロモンが周囲に拡散する。散布されたその警戒フェロモンに反応して集団で侵入者を攻撃する。1匹の蜂に刺され毒液が放出されると、警戒フェロモン物質が空中にまき散らされるため、これに刺激された多数の蜂の攻撃を受けることがあり危険です。

4. 巣への直接的刺激・破壊も対する攻撃

巣への直接刺激や破壊により興奮した蜂は一斉に巣を飛び出し、威嚇行動なしにいきなり刺します。興奮が激しいときには、多数の蜂の攻撃に加え、噛み付いたまま何度も刺すだめ重症になることが多い。侵入者を執拗に追いかけ、その距離は数十メートル以上へ達する場合もあり、最も危険な段階である。蜂の攻撃を受けた場合、手やタオルなどで払うのは危険である。蜂は前後の動きには鈍感であるが、左右の横向きや急激な行動に敏感なため、蜂を手で払ったり服やタオルなどを振り回すのも危険です。

※オオスズメバチは1からすぐに3の段階へ移行することが多い。
※働き蜂が多い(大きな巣)場合は、巣を刺激しなくても現場から離れないと4の段階へ達し、極めて危険な状態となる。
※オオスズメバチは、樹液をなめているようなときでも興奮すると単独で攻撃してくる。
※毒液が眼に入ると激痛を起こし、さらに毒液の量が多いと角膜剥離による失明の危険性がある。


万一刺された場合の対応

一度に多くの蜂に刺されたり、全身のかゆみ、じんましん、嘔吐などの症状が現れた場合、

(1)仰向けにして、頭を低くする。 吐き気があれば横向きにする。
(2)刺された部位を水や氷で冷やす。

以上の応急手当をして、一刻も早く医師の治療を受けなければなりません。 また、次回の刺傷に充分な注意が必要です。蜂の毒に対する感受性は個人差が大きく、万一アレルギー性を持っていた場合、アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー性ショック症状が発生する危険があり、 重症の場合嘔吐、頭痛、めまいなどがみられ、さらには血圧低下や意識の混濁、まれには死に至ることがあります。

※過去に刺されたことがある人は事前に病院などで抗体検査をしてもらいましょう。状況に応じてエピペンを処方してもらっておくと万が一の際に有効かもしれません。

上記のような症状が現れなかった場合は毒液による痛み、腫れ、患部の炎症、かゆみ、体温の上昇等が、刺傷後10~15分後に発現しますが、次のように対応します。

1. 速やかに巣から遠ざかる
万一、巣が近くにある場合はたいへん危険なので速やかに巣から遠ざかる。この場合もできればなるべく低い姿勢で静かに離れます。おおむね20m離れることができれば安全です。

2.患部からの毒液除去
傷口は清潔な水でよく洗い流し、身体に回る毒成分の量を減らすため、水や保冷剤で傷口を冷やし医師の診断を仰ぎます。市販の器具 (ポイズンリムーバー)を用いて吸い出すと痛み、腫れともに和らぎ治りも早くなります。

3.治療
治療患部の腫れや痛みには冷湿布をし、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。アンモニアは蜂の毒には効きません。重症の場合は、患部を冷やして迅速に医療機関で手当を受けてください。

本ページの情報はラプター取扱説明書にも記載されています。

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